寝るための飲酒は厳禁です!

飲酒飲酒をしてから寝床につくと寝つきが良くなるように思えるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
アルコールによって眠くなる効果は短時間しか続きません。
飲酒後は深い睡眠が減り、早朝に目が覚めることが増えるのです。

不眠対策に飲酒は使えない

飲酒を不眠克服のために使ってはいけません。
アルコールの力で体がなんだか暖かくなって、眠たく感じるかもしれませんが、その効果は短時間で消えます。
効果がたったころの早朝に目が覚めてしまうことになりますから、深い眠りをしたことにはならないのです。
逆にアルコールを分解するための消化器官は、休む暇なく働かなくてはならないために、心身ともに本当に休んだとは言えないのです。

アルコール依存症の危険性も

アルコールの力で眠くなるのは短時間の効果でしかないために、熟睡しようと何度も飲酒に頼ることはアルコール依存症の危険度を高めてしまいます。
なかなか眠れない→一時的にアルコールで入眠→途中で起きてしまう→一時的に眠れた安心感より飲酒が進む(深酒)
この悪循環が、アルコール依存症の危険性を高めてしまいます。
不眠が長く続くと、わらをもつかむ気持ちになるかもしれませんが、飲酒を不眠の解決に使うことは止めましょう。

昼寝をするなら15時前に20~30分が効果的!

説明

昼食後から15時までの時間帯の30分未満の昼寝は、日中の眠気を解消し、その後の時間帯に頭をすっきりさせることに役立ちます。
学校や企業によっては、午後からの仕事や勉強に集中でいるように始業時間前の昼寝の時間を設けているところもあります。

昼寝をしすぎないことに注意!

前の晩になかなか眠れなくて仕事に集中できない、眠くてしょうがないという場合には、昼休みなどを利用して昼寝をするといいでしょう。
15時までの時間帯に20分程度で構いません。
それくらいの短時間でも脳の疲労を取るのに効果があります。
昼寝を30分以上の長時間にわたって取りすぎてしまうと、今度は体内時計の乱れにつながります。
どんなに眠くても昼寝は20分以内にとどめましょう。

規則的な行動が不眠症を解消する!

規則正しい3食の食事と、規則的な運動習慣が不眠症を克服するために大切です。食生活改善
朝食は朝の目覚めを促します。
反対に夜食を食べ過ぎると寝つきが悪くなってしまいます。
また、運動の習慣がある人は不眠になりにくいことがわかっています。

適度な肉体的疲労を

ウォーキング
程よい肉体的疲労は心地よい眠りを生み出してくれます。
運動は午前よりも午後に、軽く汗ばむ程度の運動をするのがいいでしょう。
激しい運動は刺激になって寝つきを悪くするため、不眠解消には逆効果です。
短期間の集中的な運動よりも、負担にならない程度の有酸素運動を長時間継続するほうが効果的です。

有酸素運動とは?

酸素を使い体内の糖質・脂質をエネルギー源とする、筋肉への負担が比較的軽い運動です。
運動中に呼吸をしているかどうかということではありません。
有酸素運動は脂肪を燃料とするので、血中のコレステロールや中性脂肪・体脂肪の減少を期待できます。
これらの効果を狙ったエクササイズとして、

  • エアロビクスダンス
  • エアロバイク
  • 太極拳
  • 水泳
  • 水中ウォーキング
  • ジョギング
  • ウォーキング
  • サイクリングなど
  • があります。

    楽しく長く続けられるものを

    苦手な運動や嫌いなことを無理に始めるのは長続きしないことに加え、ストレスを増加させてしまいます。
    興味のあるもの、やって楽しめるものを日常生活の中に取り入れましょう。

    光を利用して不眠を克服しましょう

    太陽光など強い光には体内時計を調整する働きがあります。太陽の光
    光を浴びて14時間以降に眠気が生じるようになっているのです。
    それを利用して、不眠症の治療のために、医療機関では数十分から数時間程度の強い光を浴びることが行われています。

    朝に太陽の光をしっかりと浴びましょう

    体内時計のリズムを正しく動かす決め手は、朝に太陽の光を十分に浴びることにあります。
    目から入った強い光を脳が感じることで体内時計が一日を刻み始めます。
    その後、自動的に約15~16時間後には眠くなるような準備が整うのです。
    毎日およそ同じ時刻に起床し、太陽の光を十分に浴びて、夜よく寝られるような準備をしておきましょう。

    医療機関でも光を利用

    不眠治療のために、医療機関にて数十分から数時間程度強い光を利用します。
    これは、習慣化した不眠によって乱れてきた体内時計のリズムを整えるのです。
    光を浴びた14~16時間後に、自然と眠気がやってくるようになるのです。

    毎日同じ時刻に起床しましょう

    早寝早起きの生活習慣は、早起きが肝心です。運動習慣
    休日でも朝遅くまで床の中で過ごすことなく、いつもと同じ時刻に起床するようにしましょう。
    睡眠と覚醒は体内時計で調整されています。
    休日前の夜更かし寝坊、昼寝のし過ぎは体内時計を乱してしまうのです。

    早寝早起きの生活習慣を作りましょう

    平日、週末にかかわらず同じ時刻に起床・就寝する習慣を身につけることが大切です。
    前日に寝つきがあまり良くなかった場合には、いつもと同じ時刻に起床するのがつらいと感じるかもしれません。
    しかし、早寝早起きの習慣は起きる時刻から始まるのです。
    もしも、前日あまりよく眠れなかったからと言って、次の日に寝過ごしてしまっては不眠と寝過ごしの悪循環が起こってしまいます。
    たとえ、前日の睡眠が十分でなくでも、毎日同じ時刻で起きるようにしましょう。

    体内時計を乱さない

    早起きは体内時計を正常に戻すために欠かせない習慣です。
    人間には体内時計というものが備わっており、これが朝目が覚めて夜に眠くなるというリズムを作っています。
    前日の睡眠時間が短かったからと言って寝過ごす生活を続けていると、少しづつ早寝早起きができなくなり、不眠になっていくのです。
    それを防ぐためにも、休日にもいつもと同じ時間に起きることが大切なのです。

    就寝時刻にこだわりすぎると逆効果?

    眠ろうとする意気込みが頭をさえさせ、寝つきを悪くさせてしまいます。不眠症女性
    その日の眠気に応じて、自然と眠くなってから床に就くほうが早く眠りに入れるのです。
    リラックスした時には、体の温まる感覚とだるさを感じます。
    この瞬間に寝床に入るのが理想です。

    我慢して無理に寝床に入るのは逆効果

    眠れないのに我慢して無理に寝床にいると不眠が悪化してしまいます。
    いつもの時間に眠れなかったことが焦りにつながり、さらに寝つきを悪くすることにつながるのです。
    通常ベットに入る時間を決めておき、眠れなかったらベットから出てみましょう。
    どうせいつかは眠くなるのだから、眠くなるまで起きていようと気楽な気持ちで割り切りましょう。
    そして、前日の睡眠状態にかかわらず日中はなるべく活動的に過ごすことが大切です。
    自分で決めた就寝時間にこだわりすぎないように、気を楽に保ちましょう。

    寝不足の脳には短時間の昼寝を

    睡眠不足の脳には短時間の昼寝で対処しましょう。
    前日の睡眠時間が短かったからと言って、翌日に寝すぎてしまうとそこから睡眠のリズムが壊れてしまうのです。
    仕事に集中できない、眠くてしょうがない場合には、昼休みを利用して昼寝をするといいでしょう。
    たとえ短時間でも脳の疲労をとるのに十分な効果があります。

    寝る前にリラックスしましょう

    睡眠前に副交感神経を活発にさせることがぐっすりと眠るためには必要です。
    ぬるめの湯にゆっくりつかり、すっきな音楽や読書などでリラックスする時間をとって心身の緊張をほぐしましょう。
    半身浴は心臓への負担も少なく、睡眠の質を向上させてくれるので、お勧めです。


    リラックス方法の例一覧

    快眠
    同じリラックス方法でも人や状況によってかえって緊張を促す場合もあります。
    自分に合った方法を見つけましょう。

    • 深呼吸・・・楽な姿勢で、肺の空気をいったんすべて吐き出したらゆっくり鼻から息を吸う
    • 呪文を唱える・・・自己催眠法で、肩の力を抜いた状態で「気持ちがとても落ち着いている」「右腕がだらーんと重たい」と心の中でつぶやく
    • アロマ効果・・・自分がリラックスする香りをお香やキャンドル、入浴剤で
    • 半身浴・・・みぞおちから体の半身だけを湯につけ、ぬるめの湯で20分ほど入浴
    • 音楽・・・リラックスするための音楽がCDショップやyoutubeにたくさんある中から自分に合う曲をセレクト

    副交感神経を活発にするって?

    リラックスを促すためには交感神経を抑えて、副交感神経を働かせることがとても大切です。
    臓器や体の機能の働きを調整する自律神経は、交感神経と副交感神経によって成り立っています。
    交感神経は、身体を活発に動かすためには欠かせない神経で、興奮したときに活性化します。
    副交感神経は、身体がリラックスするためには欠かせない神経です。
    この交感神経が活性化して、副交感神経の働きが弱まってしまうと、頭がさえてなかなか眠りにつけない不眠の症状が起こります。

    眠りを妨げるものを避けましょう

    睡眠を妨げる可能性のあるものは、何もカフェインやニコチンだけではありません。
    病気を治すための治療薬が不眠を伴うことがあります。
    睡眠を妨げる薬としては降圧剤、甲状腺製剤、抗がん剤などがあります。
    また、抗ヒスタミン剤には日中の眠気を誘う成分が含まれています。


    刺激物を避けよう

    コーヒーや紅茶に含まれるカフェインや、たばこに含まれるニコチンには睡眠を妨げる作用があります。禁煙
    カフェインには利尿作用もあり、トイレが近くなるので、夜中にトイレに行きたくなって起きる…という危険性もあります。
    寝ようとする時間の前約4時間前にはカフェインをとらないようにしましょう。
    寝ようとする時間の前約1時間の喫煙は避けるようにしましょう。


    薬での不眠は、かかりつけ医に相談を

    医療従事者
    治療薬として、飲んでいる薬で不眠の症状を感じた場合には、かかりつけに医師に相談しましょう。
    治療薬を不眠の成分が含まれていないものに変えてくれるかもしれませんし、不眠に対するアドバイスをしてくれるかもしれません。


    不眠の可能性がある治療薬

    • 降圧剤・・・高血圧の治療に使われる
    • 甲状腺製剤・・・甲状腺の病気に使われる
    • 抗がん剤・・・悪性腫瘍=ガンの増殖を抑えるために使われる

    睡眠時間は人それぞれだと心得て!

    なかなか眠れないことに不安を感じるばかりではなく、睡眠時間には個人差があると心得ましょう。
    ○時間眠りたいなどの目標を立てずに、自分が眠たくなった時に眠るように気を楽にしましょう。
    どうしても眠たくならないときには思い切って寝床から出るのも構いません。


    日中の眠気で困らなければOK

    今の自分にとって日中調子よく過ごせるための睡眠時間がどの程度かを知ることが大切です。快眠
    睡眠時間は人それぞれで、年齢によっても異なります。
    日本人の平均睡眠時間は7時間程度ですが、3時間ほどの睡眠で間に合っている人もいます。
    10時間ほど眠らないと満足できない人もいます。
    極端に睡眠時間を削ったり、逆に体と脳がそこまで睡眠を欲していないのに、健康のためにと睡眠時間を必要以上に長くしようとすると、睡眠トラブルの種になります。


    眠れない恐怖を断ち切る!

    眠れない日が続くと「また今日も眠れないのではないか」と不安になり、「早く眠らなければ」と焦れば焦るほどに目が覚めてしまう…という経験は不眠症の人に共通しています。
    不眠が続くうちに目どこに向かうだけで緊張してしまう、という経験はないでしょうか。
    夜になるのが憂鬱になっていませんか。
    そのようなときは「どうせいつかは眠くなるのだから、眠くなるまで起きていよう」くらいに割り切った考えをしましょう。

    不眠症とはどのようなものか?

    不眠症男性睡眠障害の1種です。
    夜寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分眠った感じがしないなどの症状が続きます。
    よく眠れないために日中の眠気、注意力の散漫、疲れや様々な体調不良が起こる状態を指します。


    不眠症は普通の病気

    不眠症は特殊な病気ではありません。
    日本人を対象にした調査によれば、5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」「何タカの不眠症状がある」と回答しています。
    年齢を重ねるうちに不眠は増えていきます。
    そのため不眠症の治療のために、病院にかかっている20人に1人が睡眠薬を服用しているといわれています。
    不眠症はよくある普通の病気なのです。


    時間は関係ない

    睡眠時間が短いことや目覚める回数が多いことが、必ずしも不眠症につながるわけではありません。
    睡眠時間には個人差があるのです。
    3時間ほどの睡眠で満足という人もいれば、10時間ほど眠らないと寝足りなさを覚える人もいます。
    不眠症は、睡眠時間や目覚める回数にかかわりなく「睡眠によって、日中に問題が生じる」ことが問題なのです。