夢をよく見るとこは浅い眠りと関係がありますか?

疑問
眠りが浅く、夜間に目が覚めやすい場合、夢を見ることが多いと感じることがあります。
眠りが浅い人の場合、簡単に目が覚めやすいため夢を覚えていることが多くなる可能性があります。
日中眠気を感じて困っている場合は、一度睡眠の専門医を受診することをお勧めします。

夢を見る=浅い睡眠?

夢を見るメカニズムは、まだ多くが解明されていません。
夢を見るのはレム睡眠時です。
レム睡眠の間に起こされると夢を見ていたと感じることが多いのです。
また、夢は短い記憶でしかないため、起きたときに注意してどのような夢をもいていたか思い出そうとしないと、夢を見た記憶は残らないものなのです。
夢を見ることには起きるタイミングと、夢を思い出そうとする意識が関係しているので、個人差が大きいです。
睡眠に何らかの障害があって眠りが浅い人は、簡単に目が覚めやすいため夢を覚えている可能性が高いです。
よく夢を覚えている人で、日中に眠気を感じて困っている場合には、専門医に相談しましょう。

レム睡眠とノンレム睡眠

眠りには、レム睡眠=浅い睡眠とノンレム睡眠=深い睡眠があります。
一般に、レム睡眠は身体を休ませる睡眠で、ノンレム睡眠は脳を休ませる睡眠だといわれています。
健康な人は一番のうちで、20~25%はレム睡眠だといわれています。
体も脳も両方を休養させるためには、レム睡眠とノンレム睡眠をバランスよくとることが必要です。

きちんとした睡眠時間をとらないと健康に影響するか?

疑問
不眠が続くと病気になりやすくなることがあります。
ただし、体が必要とする睡眠時間は人それぞれです。
健康な成人では6~7時間くらいの睡眠をとる人が多いようですが、あまり睡眠時間にこだわりすぎないようにしましょう。

不眠による健康への悪影響とは?

睡眠不足の状態が長く続くと、体の免疫が低下するため、病気にかかりやすくなったり、悪化しやすくなります。
また、不眠や高血圧症や糖尿病などの生活習慣病や内病など危険性を高めることになります。

睡眠時間にこだわりすぎない

睡眠時間を長くとらなくてはいけない、というのは間違いです。
体が必要とする睡眠時間は人それぞれで、年齢によって変わります。
睡眠時間を長くとらなくてはいけないと思いこみ、必要以上の長時間にわたって寝床に入っていることは考え物です。
かえって眠れなくなる場合や、実際は眠れているのに眠れていないように感じる場合もあります。
日中に倦怠感や強い眠気などがなく活発に活動できるようであれば、たとえ短い睡眠時間でも問題はありません。
あまり睡眠時間にこだわりすぎないようにしましょう。

不眠とほかの病気との関係は?

疑問
うつ病・不安障害・統合失調症などの精神疾患には、不眠の症状が現れることが多くあります。
また、アルツハイマー型認知症や脳血管障害、脳腫瘍などの障害でも、不眠の症状が現れることがあります。
その他、糖尿病や更年期障害でも不眠が関係する場合があります。

糖尿病との関係

糖尿病の患者を対象とした調査によると、患者の50%が何らかの不眠の症状を持っていることがわかっています。
原因として、合併症による口の渇き、発汗、夜間の頻尿、神経障害による痛みやしびれ、低血糖になるのではないかという不安やうつの症状ではないかと考えられます。
また、逆に不眠が原因で血糖値のコントロールができなくなることもわかっています。
不眠を解消することで糖尿病の症状が改善した例も多くあります。

更年期障害との関係

更年期障害によるホルモンの変動が原因で、不眠になることがあります。
のぼせ、ほてり、発汗、イライラなどは、更年期障害の症状としてよく知られています。情緒不安定精神不安定
また、不眠や倦怠感も現れることがあります。
ホルモンのバランスが乱れているために自律神経にも乱れが生じているためです。
不眠や倦怠感の症状がある場合には医師に相談しましょう。

日中に眠くてたまらないのは病気でしょうか?

説明
十分な睡眠をとっていても、日中に強い眠気があるなら、病気が関係している場合があります。
考えられる原因は2つです。
1つ目は、慢性的に睡眠時間が不足していたり、睡眠の質が低下している可能性です。
2つ目は、睡眠時無呼吸症候群という病気である可能性です。

心身が必要とする睡眠をとれていないのでは?

慢性的に睡眠時間が不足していたり、睡眠の質が低下していると、日中に強い眠気を生じる可能性があります。
寝つきもいいし、自分では睡眠が足りていると思っていても、心と体が必要とする睡眠をとれていないのではないでしょうか。

睡眠障害かも?

睡眠中に体が十分な休養をとれていないことによって、日中に強い眠気を生じることがあります。
睡眠時無呼吸症候群もその1種です。
中高年の男性、肥満体系の人などにしばしば見られ、大きないびきなどの特徴的な症状があります。
また、過眠症という病気かもしれません。
夜間に十分な睡眠をとっていても、昼間に耐えられないほどの眠気に襲われるという症状があります。
日常生活に支障があるようなら、専門医に相談しましょう。

睡眠薬、睡眠導入剤、安定剤の違いは?

疑問
睡眠導入剤と安定剤は睡眠薬の一種です。
睡眠薬の中でも作用する時間が短いものが一般的に睡眠導入剤といいます。
また、睡眠薬の中でも不安になることを抑える作用があるものを安定剤と呼ばれます。

睡眠薬の効果は2種類

現在よく使われる睡眠薬・睡眠導入剤は、主にベンゾジアピンという成分を含んでいるか、または、ベンゾジアピンと同じ働きをするように作られた薬です。
睡眠薬の効果には「穏やかに眠りに誘う効果」と「不安を和らげて精神を安定させる効果」の2種類があります。

穏やかに眠りに誘う効果

自然に近い状態で、穏やかに眠りに誘う効果が強いものを睡眠導入剤として主に使います。
睡眠導入剤は睡眠薬の中でも、作用する時間が短いものを言います。
主に寝つきが悪い人に使われます。
睡眠薬度同様に、夜中に目が覚めてしまう、朝早くに目が覚めてしまう、ぐっすり寝た気がしないといった不眠の症状にも効果があります。

不安を和らげて精神を安定させる効果

不安や興奮状態が原因で不眠になる状態を改善するために、主に安定剤が使われます。
不眠症の改善だけでなく、うつ病や精神疾患などの治療にも使われます。